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CUE DIARY キューダイアリー

2006

7/26

04:39

大泉洋

こんにちは

大泉洋

またまた久しぶりの書き込みです。
本日を持ちまして見事! HTBスペシャルドラマ『大麦畑でつかまえて』クランクアップ致しました。いや~皆さんありがとう。
上富良野町で10日間程の撮影をしていました。
ん~とても楽しかった。
そしてとても癒されました。
上富良野の自然に癒され、素敵な共演者に癒され、昔からの付き合いのスタッフに癒され本当にこのドラマに出られて良かったと思ってます。
毎年やってるこのHTBのスペシャルドラマは実は私が昔からお世話になってるバラエティー班のスタッフが多く関わってるドラマです。監督もカメラも照明も音声も衣装も昔ドラバラを作ってたメンバーです。今でもハナタレを回してるカメラさんに音声さんです。
そのドラマの主役を僕がやらせてもらった事が本当に嬉しかった。
北海道のスタッフと北海道の役者で東京の超一流の俳優さん達を迎えてドラマが作れたというのが本当に嬉しかったです。いつかナックスや他の北海道の役者を中心に北海道で連ドラを作りたいという私の夢が何だか夢物語では無い気がして来ました。

今回僕はこの北海道のドラマに本当に救われました。
ちょうど上富良野での撮影が始まった頃『東京タワー』の放送延期が決まりました。
正直ひどく落ち込んだし、悔しかったし、ぶつけようの無い怒りも覚えました。
あのドラマが放送されないという事が受け入れられなかったし許せなかった。
僕は東京に電話をかけて一緒に撮影を乗り越えてきたマネージャー陣に怒鳴りました「どうなってるんだ。何とかしてくれ!」と。
だって『東京タワー』には何の罪もないじゃないですか。
確かに放送すれば「不謹慎だ」という人も居るかもしれない。でも僕はそれ以上に放送しない事で残念に思う人の数の方が多いはずだと思ったのです。
自粛する事だけが誠意では無いんじゃないかとその時は思ったのです。
でも彼らは「今放送したら純粋な気持ではドラマを観てもらえませんから」「そのシーンが来たらみんな気になってしまってドラマに集中できなくなります」と僕に説明してくれました。悔し涙でボロボロ泣きながら「あれだけ素晴らしいドラマなんだから今は悔しいけど我慢しましょう」と「一番良い形で放送されるのを待ちましょう」と言ってくれました。一番悔しいだろう、東京タワードラマ化の企画を立ち上げた番組プロデューサーも同じ説明を僕にしてくれました。そしてこのドラマは絶対放送しますと約束してくれました。
そうだなと思ったし、それを信じるしかありませんでした。

あの日は辛かったなぁ。
でもねぇそんな時に凄いなぁと思ったのは自然っちゅう奴でしたなぁ。
上富良野の美しい風景、美瑛の丘からみる畑の景色。そういうものが本当に人の心を癒してくれるんですねぇ。ま、いいかと思わせてくれるんですなぁ。
そして沢山の人から励ましの言葉を貰いました。ファンの皆さんからも沢山貰ってましたね。実に勇気づけられました。懐かしい友達なんかからもメールが来て、どれだけあのドラマを多くの人が楽しみにしていたかを再認識しました。
倍賞さんや前田さんや高野さんや大滝さんそしてもちろんリーダー、とても仲が良かった『大麦畑~』出演者の皆さんにも凄く励まされました。
皆さん本当にありがとう。
今はもう大丈夫です。
『東京タワー』は必ず放送されると信じています。
ですから皆さんも絶対に『東京タワーが観たいぞ熱』を冷まさないようにしてくださいね(笑)
みんなが忘れないように要所要所で「東京タワー楽しみだね~」と会話していきましょう。
ま、楽しみは後に取っておきましょうということで。

とりあえずはこの、今日クランクアップしたばかりのHTBスペシャルドラマ『大麦畑でつかまえて』です。上富良野の農家の一家の心暖まる、切なく可笑しい物語です。
9月2日土曜日夕方4時30分放送です。
必ず観てちょうだいね。とっても綺麗な景色でとっても良いドラマですから。


あ~またまた偉い長くなっちゃった。ごめんね。
読んでくれてありがとでした。