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CUE DIARY キューダイアリー

2019

2/19

17:17

河野 真也

知ってもらいたいこと

河野 真也

まず、こういうプロジェクトがあるのでご紹介します。



「8000人の笑顔プロジェクト」

安平(あびら)町立早来(はやきた)小学校6年生の子供たちのことです。

北海道胆振東部地震の後、学校が再開しましたが、予定していた総合的な学習の時間での取組ができなくなり、「今、何を学ぶべきか。」「今、何をすべきか。」「今、何がしたいか。」を学級で話し合ったそうです。
子供たちの思いを共有し、3つに集約。

「①支えてくださった方々に感謝の気持ちを届けたい。」
「②これまで育ててくれた安平町の皆さんを元気にしたい。」
「③私たちは元気だと伝えたい。」

.....そこで「笑顔をとどけよう集会」をしようということに。
そして、子供たちが

「体育館に8000人の笑顔の写真を貼りたい。」

と言い出しました。

なぜ8000人なのか?

「安平町民の数です。安平町のみんなが笑顔になれるのではないかと考えました。」

という子供たち。
大人である先生たちは8000という数がとんでもない数だと分かっています。しかしその言葉を聞いたら、決してそんなことは言えない。

そして「8000人の笑顔プロジェクト」が始まりました。




始まったのは、10月の終わり。
僕は、以前、このダイアリーにも書いた安平町の友人から聞いて、嬉しくなったのを覚えています。
それは、子供たちが、前を向いているから。
すごく応援したくなりました。
いっぱい宣伝しようと思いました。
でも、子供たちが自分たちのチカラだけで達成できた方がいいなと思い、大々的にこのことはお伝えしませんでした。

担任の冨樫先生が綴った、これまでの子供たちの活動がコチラです。




子供たちが役場に行くと、館内放送をかけてくれました。及川町長のボードには「町民」と書かれていました。
子ども園に行きました。職員の皆さんが子供たちの成長を喜んでくれました。
町を歩きました。沢山の町民の皆さんが協力してくれました。涙を流した方もいました。
子どもたちは休みの日にボードを作って町を歩きました。
ボランティアさんが集まる場所に行き、写真のお願いをしました。
炊き出し会場の場所でも声をかけました。
子供たちの狭い人間関係の中で必死に声をかけました。
親戚に手紙を書く子もいました。
バレー少年団の子、野球少年団の子、サッカー少年団の子はそれぞれの活動の中で写真を集めています。
道内の小学校からも沢山の写真が届いています。同世代の仲間たちからのメッセージです。
今年度で閉校する岩見沢市立美流渡小学校・中学校の児童生徒全員の笑顔が届きました。6年生たちは「笑顔の写真返し」をしました。「新しい学校に行っても笑顔で過ごしてください。」というメッセージを持って。
安平町の教育委員会出身で、青年海外協力隊でペルーにいる仲間から、123枚の笑顔の写真が届きました。ペルーでブースを作ってくれたのです。離れていても子供たちを支えてくれています。モンゴルからも写真を届けてくれています。
新聞社やテレビ局、ラジオ局の皆さんも協力してくださっています。ただ紙面や番組を作るのではなく、しっかりと子供たちを応援してくれるのです。アーティストの方々やスポーツ選手の方々もいろいろな難しさがあるのにも関わらず協力してくれました。

先日の「笑顔の写真撮影会」では、ここでは書けないぐらいの人数しか集まりませんでした。子供たちは言いました。
「来てくれて有難かったね,先生。」
......もうこれ以上は集められないよなんて誰も言わない。
雪の中、2時間も町を歩いてきた子供たちが戻ってきて言いました。
「先生,10人が協力してくれたよ!」
...... もう何度も町を歩いているので、最初の頃のようにはいきません。
それでも諦めてはいません。



今日、友人のつてをたどって、担任の冨樫先生と連絡をとったところ、


今、約3000人の笑顔が集まったとのこと。

あと、5000人。


あと、もう14日。

いや、まだ14日。


やっぱり、このプロジェクトを応援したくて書きました。

「社会に出たらどうやったって思い通りにならないことがある。それも勉強だ」

という意見もあると思います。

ただ、震災のあと、前を向いた“今の”子供達に必要なことは、


「夢は叶う」
「諦めなければ自分たちはなんだってできる」


それを実感することだと思っています。

「やっぱり、無理だったな」

と下を向くことではない。



僕が、このプロジェクトのことをここに書いたのは、どうか写真を送って下さいとお願いしているのではありません。
知ってもらいたくて、書きました。

あくまで、お願いしているのは早来小の子供達です。
子供達のチカラで、8000人の笑顔を集めるんです。

6年生の子供達は、卒業すると仮設の中学校舎へ行きます。
笑顔で、自信を持って、入学して欲しいなあ。





では、その子供たちのお願いがこちらです。

・個人でもグループでも構いません。(学級、部活、職場、グループ)
・(できれば応援メッセージを添えて)笑顔の写真を送ってほしいです。
(グループで1枚のメッセージで構いません)
・送り先:8000smileproject@gmail.com
・送られた写真はプロジェクトのみで使用します。またSNSやマスコミに公開することはありません。
・3月5日(火)まで集めます。


先生からのお願いがこちらです。

3月12日の13:30から「8000人の笑顔プロジェクト」報告会を早来小体育館で行います。子供たちが未来を語ります。ぜひ子供の姿を観にいらしてください。もう一つの卒業式です。




とびっきりの笑顔の写真がいいでしょうね。
笑顔で写真を撮るのが苦手だという方は、撮る瞬間にこの話を思い出してください。

藤尾君はおバカさんです。
誰だって、人の名前が出てこない事って、けっこうありますよね?
ただ、僕と相方の藤尾くんとは、コンビを組んでもう20年目です。
ある日、長く一緒にいる僕のことを見て、僕の名前を呼ぼうとして、なかなか名前が出てこず、もごもごしています。
そして、悩みに悩んだ結果、




藤尾


と呼んできました。


いや、じゃあ、お前、誰やねんっ!



長文、失礼しました。


たくさんの方に知ってもらえるよう、広めてもらえると嬉しいです。

あ、藤尾君の話じゃないですよ……。プロジェクトの方です。