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CUE DIARY キューダイアリー

2018

9/13

01:30

河野 真也

ごめんなさい。だいぶ長くなります。

河野 真也

前回、ダイアリーを書いたのが9月8日(土)。

あれからのことですが、

土日は家族で過ごすことができました。妻と子供達にとって日常ではない不安な環境を、一緒に居られてよかった。ありがたかった。
日曜日、晩御飯も食べて、お風呂も入れて、あとは寝るだけ。みんなが落ち着いたところで、妻と息子に話して、一人で出掛けさせてもらいました。

安平で保健師をしている友人の元へ。

あらかじめ用意しておいた個人的な物資の差し入れを持ち、高速を使って、札幌から車で1時間ちょっと。高速を降りてからは、道路が急に盛り上がっていたり、穴があいていたりして、ゆっくり安全運転で1時間半くらいかかったかもしれません。
暗い中、もしスピードを出していたら危ないなと思うところが何箇所かありました。
どうか、通られる方は気をつけてください。事故で、道をふさいではいけません。物流、人の流れ、大切な道です。


安平についたのは夜9時過ぎ。たくさんの職員さんが、働いていました。地震が起こってから3日と18時間。おそらくずっと。
迷惑になってはいけないので、その友人とだけ会うつもりだったんですが、「みんな喜ぶから」と言われ、悩みながら中へ。

「以前、お祭りに来てくださってありがとうございました!」
「おにぎりのGPSアートで安平に来てくれると信じてますよ!」

大変な疲れの中、たくさんの笑顔を下さいました。さらに友人が、

「保健師仲間が駆けつけてくれて、それぞれ別の避難所にいるから、会ってくれる?喜ぶから」
「いやいや、俺なんかが行っても。もう寝てる人もいるやろ?」
「保健師は避難所の入り口にいて、寝てる人を邪魔しないから。絶対喜ぶから!」

そう言われて、避難所になっている町民センターと早来小学校に、迷惑ではないのか不安になりながら、一人で行きました。
それぞれの場所には、岩見沢と恵庭から駆けつけた保健師さんがいました。
ずいぶん、笑顔で喜んでくれました。
聞くと、それぞれ自分の子供を旦那さんと親にお願いして、友人の為にやってきたとのこと。ほんとに頭が下がります。

入り口でこそこそ話していると、避難している方はほとんど寝ていなくて、けっこう出入りが。
僕を見て驚き、握手や写真を望んでくれます。

子供達の笑顔を見てホッとし、
「いいから、いいから」と言ってるのに、わざわざ写真を撮るために部屋着からジャケットに着替えてきてくれたおじいちゃんに申し訳なくなり、
「ああ、いいこともあるもんだねぇ」と言ってくれるおばあちゃんの手を握り、

僕みたいな者でもこうやって喜んでもらえるなら、
来てよかったかな、と。

「必ず、また来ます」とお約束して、札幌に帰りました。


月曜、火曜は、朝と夕方の生放送。
そして今日。
朝から予定されていたロケが、地震の為、取材先の都合で無くなり、夕方からの別のロケまであいたので、むかわ町に行ってきました。
むかわ町は、2006年に鵡川町と穂別町が合併してできた町で、南北に長く、一つの町と言っても、それぞれの市街地は40kmも離れています。
その穂別地区にある、「北上しいたけ園」さんで去年ロケをさせてもらったんですが、山奥にあり、崩れていないか心配で。穂別地区のことは、なかなかテレビなどでも情報が入ってこなかったこともあり、直接行ってきました。

お父さんも、お母さんも、息子さんも、ベトナムからの研修生ドクさんも、みんな無事。ホッとしました。
震度6強。お父さんは、寝ていたところに倒れてきたタンスを、揺れがおさまるまで足で抑え続けて助かったそうです。
しいたけは、停電のなか、発電機を借りてなんとか保冷庫を復旧させましたが、だめになったものも多いとのこと。
でも、あと3、4日もすれば今まで通りの量を出荷できそうということでした。
コチラの原木生しいたけ、肉厚で、美味しいんです!
焼きもいいけど、フライがめちゃくちゃ美味しい!

ネット販売もしていて、配送も始まっているので、ぜひ!
原木生しいたけがおすすめですが、乾燥も人気だそうです。

http://shiitakefarm.jp/index.html

そのあと、鵡川地区に。
テレビなどでも報道されていますが、たくさんの商店が並ぶメインストリートにあるいくつもの住宅、お店。その一階が潰れていました。
二階が地面のすぐ上にある。
お店の看板が地面のすぐ上にある。
そのままでは危険だからと、重機で壊されている途中の家もありました。
すでに、ほぼ、更地になっているところもありました。




鵡川駅のすぐ近くにある「灯泉房(とうせんぼう)」というご飯屋さんへ。
ロケでもプライベートでもお世話になっている、ししゃもづくし料理などで有名なお店です。20年以上かけて集めた有田焼の器の8割以上が割れ、大きな冷蔵庫や冷凍庫も倒れて壊れ、お店の中はメチャクチャだったそう。
それでも、すぐにお店を開け、町の人に食べるものを出されたんですって。
今日も定休日だけど、町の人に食べさせたいということでお昼だけ営業したということでした。

10月、11月、ししゃも漁があります。ご主人曰く、おそらくししゃもは大丈夫だろうと。
その時は、「ししゃも寿司」など、ししゃもづくし料理を出せると。

http://www.iburi.pref.hokkaido.lg.jp/ss/num/aisyoku/tousenbou.htm

ししゃも料理を出されているお店は他にもあります。ししゃもをお土産で買えるところもたくさんあります。今から10月11月に鵡川に行って、ししゃもを食べて、お土産にししゃもを買ってというお出掛けの計画をぜひ!

僕も、必ず行きます!



札幌では、スーパーやコンビニに並ぶ商品が増えてきました。

ガソリンスタンドも、給油制限なしのところがたくさんあります。

給食センターが再開し、学校に通う子供達の姿が見られるようになりました。

尽力されている皆さんには、感謝しかありません。



その一方、札幌の飲食店に、お客さんが少ないと聞きます。
観光客の方が減っているのもあるのでしょう。
でも、それだけじゃない。
札幌に住んでいて、自分の生活は日常に戻り、気持ちも日常に戻り、行けるんだけど、もし自粛している方がいるのなら、それは違うのではないかと。

自粛して、自分の町の元気を無くしてどうするのか……。
自粛から生まれるものなんて、なにかあるのか……。
自分の町が元気でいないと、大変な状況にある町へ手を差し伸べることなんてできないと思うんです。

お店はお客さんが少なくても多くても、どうなるかわからないから営業します。
だとしたら、家族みんなが外食したら、その時間、家の電気を使わないから節電になるのではないかと。

そんな節電方法も、あるのではないかと。




前のダイアリーに書いてご心配をおかけした安平町の保健師さんが足りないということ。
連絡がきて、安平町への保健師さんの支援が充実してきたそうです。よかった。
もし、ここを見て、ご尽力下さった方がいらっしゃったら、心から感謝します。

安平町は、菜の花がきれいなんです。
来年の6月、またきれいな花を咲かせることを願っています。
ぜひ、皆さんにも見てもらいたいな〜。



めちゃくちゃ長文、失礼しました。