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CUE DIARY キューダイアリー

2016

4/23

20:55

戸次重幸

アイアムアヒーロー

戸次重幸

「世界の映画賞5冠制覇!」って、

公開前からとんでもない作品ですな。


今や世界で「ミスター・オオイズミ」と呼ばれているであろう

あの江別出身者が主役のアイアムアヒーロー、私も見ます。




さて、私宛のファンメールには、

震災に関する様々な立場の皆さんの声が寄せられています。


現在避難所生活が続いている方、

自らも被災者でありながら、その避難所や病院で働かれていられる方、

阪神大震災、東日本大震災など、かつて被災者の立場だった方、

私を始めとする大多数の被災を免れた方々……。


読ませていただくにつけ、


「大災害とは、被災者だけでなく、この国に住む全ての人の問題」


だと再認識させていただきました。


どれも胸の痛む内容のメールでしたが、

今日はここで一つだけ、私の感じたことを言わせていただきます。


「支援の仕方がわからない」「自分にできることが何かわからない」


という、被災地以外の方の声が意外に多いという事実。

中には「せいぜい募金しかできない」「たかが募金しか……」と、

募金はしたけど、それでは支援をしきったことにならないと考えてらっしゃる方も。


とんでもない!!


と、私は、思います。


東日本大震災の例をとるようで恐縮ですが、

たとえ募金が即効性をもって、

被災者の生活向上のために役立つとは限らないかもしれませんが、


それは、必ず、必要になるものです。


今すぐの支援も、今後の復興のために必要な支援も、両方大事。


そして、支援に本当の終わりはないのだから、

細くてもいいから、長く継続することこそ、最も大事なのではないかと。


ですから、今は募金という形でしか支援できないと言われる方は、

それで充分だと思います。


「支援=現地に向かう」というのはあくまで一つの形であって、

いろんな形の支援が合わさって、本当の支援というのではないかと、

私は、思うんです。


ですから、必要以上に無力感を感じたりすることないと、

私は、思うんです。

(無力どころか、もう既に支援されたんです。既にめっちゃ有力です!)


そして、今すぐ現地にも行けないし、今すぐの募金もできそうにない、

けど、なんとか力になりたいと思われている方。

そんな自分が恥ずかしい……と。



なんら恥じる必要はない!と、私は、思います。



自らの生活を犠牲にしての支援は、長くは続きません。

自分の生活、ひいては被災地ではない地域全体の生活が磐石でないと、

支援そのものが不可能だと、私は、思います。


ですから、今は力になりたいという気持ちを持ち続け、

今後そのための手段が募金になりそうだと思われる方は、

少しづつでも貯金を頑張ってみようと思う、その気持ち。

その気持ちを抱くだけでも、もう確実に支援の一歩を踏み出していると言える。


と、私は、思います。


東日本大震災の支援が、未だ続いているのも、

やはり「忘れない」という気持ちがあるからだと、私は、思います。



長文になってしまい、失礼しました。



被災者の方々には、願わくば

「そういう思いでいる人たちもいる」

という事実を受け取っていただいて、苦しい、苦しい、

本当に苦しい今の生活をなんとか乗り切っていただきたい。

と、願うばかりです。


明日も、書かせていただきます。


どうか!元気を出して!!