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CUE DIARY キューダイアリー

2015

9/21

08:49

戸次重幸

Wi-Fi

戸次重幸

とんでもない発明です。


これにより、真の意味で世界が一変しました。


あんなに大きかった地球ってやつが、

手稲区ぐらいの規模に縮小しました。


まあ、それはネットが生まれたときから存在したことで、

Wi-Fiはそれをさらに簡易化させたという意味です。



「ネットによる文化の改革」



文化とは、その土地それぞれのもの。

それは古来から、本来あくまで人の力で、

人の足でたどり着ける範囲のことを言ってきました。


ところがネットは、その「土地」という概念から変えてしまった、

ある意味恐ろしいほどの革命かと。


本当はそこにある距離を、

全くないかのように、半径1メートルの差かのように錯覚させてしまう。



人は、自分たちの暮らしを、

より良く、より快適にするために、発達、発展してきました。


まるでそれが、人間という生き物の本能であるかのように。


そのこと自体に善悪などあるはずがありません。


本能なのですから。


それを否定することは、人間という存在、

ひいては自分の存在そのものを否定することになります。


しかし、


ここまで便利な世の中になってしまうと、

逆に不安にもなります。


特段、自然回帰を提唱するつもりも毛頭ないんですが、

便利になりすぎて、それが生活そのものという範疇ではなく、

倫理や分別という範疇でマイナスに作用しないかという不安です。


なぜなら、自分がそうであるからです。


こうして、この場で何か自分の考えのようなものを、

なんの資格もなしに言えてしまう、ネットという社会。


一昔前は、それができる人間、して良い人間に限られたことでした。


それが今や、私如きがそうしたことを


【してしまえている】


ネットが普及する前から生きている私にとって、

それが今や自分でも当たり前になってきているのを、

自覚してしまっている状況が、ある意味怖いのです。


「広く、自分を発信する」


本来そこには、責任や義務が伴うはずです。

その覚悟があっての行動なのか……?


私は、正直、今更ながらその恐ろしさを痛感してます。


遅いですよね。ごめんなさい。





ではまた明日の朝。