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CUE DIARY キューダイアリー

2007

4/19

08:04

音尾琢真

危機的状況

音尾琢真

近頃なぜか、チャックを上げ忘れる。

衣装を着ても。私服を着ても。

トイレに行った時に気付く。
『あ……また開いてる…と。』

どうした俺、どうしちゃったんだいおい! ……HONORの本番中にチャック開いてなかったろうか…。もしや全開だから大阪の皆さんはあれだけ笑ってくれたのか? いや、おそらく大丈夫なはず。そんな時はチェックしている。はず。チャックチェック。

どうせトイレに行くからいいや、と衣装のズボンをはいても上のボタンしかとめないでチャックを故意に開けっぱなしにすることもある。
その不精さにも問題はあるが、最近のチャック上げ忘れはさらにたちが悪い。

当たり前に閉めている、と思い込んでいる。
閉めたはず、と考えるよりも、開いているはずがない、と思っているだけ発見が遅れる。
なぜならズボンをはくのと、チャックを上げる作業はワンセット。切っても切れないはずの関係で、31年間付き合ってきたルールでもある。

そこで先ほどチラリとふれたことが重要になる。

『…どうせトイレに行くからいいや、と……チャックを故意に開けっぱなしにすることもある。…』

そう。これにより新しいルールが身体に身につき始めている。
無意識のうち身体に革命が起きていた。革命が起きるほどに、本来のチャック完締め国家は古ぼけて傾き始めていたのであろう。

まだまだ若いと思っていた31歳。身体は着実に老化の道を歩んでいるようだ。


さて、これから東京へ向かいます。