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CUE DIARY キューダイアリー

2015

1/9

13:01

戸次重幸

さて、尿意についてですが。

戸次重幸

これは尿意だけでなく、

便意についても同じことが言えるんですが、


「帰宅直前の尿意と便意は、トイレが近づくに比例して増していく」


こんな経験はありませんか?


「もう少しで出せる!」という意識が、

物理的なトイレとの距離に比例して、

尿意と便意を強くしていくという現象です。


そこで、もしトイレが壊れていたら?

とか、

トイレのドアが開かないかも?

など、

排尿排便ができないという可能性を全く考えず、

ただただトイレが近づいていくだけで、


「出せる気になっている」


私はこれが許せないんです。


なので意識的に


「まだだ……まだだ!まだ何があるか分からないんだから、
 
 そんな楽観的に出せると思うな、俺!弱まれ、尿意!」


と念じるんですが、

頭の別の部分は、トイレとの距離が分かっているもんだから、

交感神経に作用し尿意をどんどん強くしていってしまう。

エレベーター前などで、足をクロスさせ、

陰部に圧力をかける「おしっこ我慢ステップ」を踏んでしまう。

誰が見ても「ああ、この人おしっこしたいんだな」と分かってしまう‥‥。


つまり、私が不甲斐ないと思っているのは私の自律神経。

いや、精神力と言っても良いでしょう。


頭のなかで、常に二つの思考があり、そして常に負けている。

楽な方、楽な方に考えてしまっている。


全く情けない。


こんな精神力しかない人間だから、

いつまでも子どもと言われるんだと……。



いつか、尿意と便意を完全にコントロールできる人間になったとき。


私は、役者として、もう一皮剥けるのではないか?


そう思っています。