CUE DIARY

鈴井貴之 鈴井貴之 2017/07/19 01:00 今日から

OOPARTS「天国への階段」の本番を迎えます。

あ、もう宣伝じゃないです。


今回はテーマがテーマだけに試行錯誤の連日でした。東京にいてこんなに篭っていた日々はありません。西新宿の稽古場と西新宿の宿舎の往復の日々でした。

それもこれもすべては来場していただくお客様に楽しんでいただく
こと。それのみでした。

でもね、思うようにいかないことも数多く、今回は疲れました。
それは夏の暑さもあったと思います。ろくにご飯が食べられない。
お昼は毎日、コンビニのおにぎり一つでした。ドリンクと合わせて
300円未満の会計は長蛇の列の中、申し訳ないなと何度も思いました。

今回、特殊清掃員という孤独死の現場を掃除する人々の世界を
物語に設定しました。

それは今、自分がいるのは父と母がいて、その親、おじいちゃん、おばあちゃんがいて、その先も繋がっているのです。もちろん先の方々、先祖ですね。
その方々はお亡くなりになっている場合がほとんどですが、その人々がいて
今の自分がいる。

少なくとも両親と祖父母との思い出はある。

その関係は決して幸せなケースではないのかもしれないけれど、その存在が
あっての自分なのです。そこは目を瞑ることは出来ない現実です。

自分と父がそうでした。父とは思春期から距離を置く関係にありました。
ですが今年の2月に父を亡くし、その存在がどれだけ大きかったのか。
それを今更ながらに感じています。

東京に来て稽古期間、毎日のように父の夢をみています。

時に凛とした父親であったり、時にはよっぱらってグダグダの父です。

今回の演目も、そういう側面があります。事情があって離ればなれに
なった父の死。

死というものは一見、タブー視され、扱いたくない題材かもしれません。
でも今、日本では年間130万人の方がお亡くなりになっています。
この数は仙台市が消滅する数です(仙台の方引き合いに出してごめんなさい)

その現実から目を背けてはならないと思い、この物語を作りました。

結論を言います。

「人は死んでも、その人を思ってくれている人がいる限り、
 人は死んでいない」

これが今回の舞台の大きなテーマです。
死という事象を悲しむよりも、その故人が自分に与えてくれた勇気や優しさ
それを受け止めて、残された人々が生きていくのか?

いや、残されたわけじゃない。

受け継ぐことです。

人は様々な思いや知識を受け継いで生きていくのです。

「受け継ぐ者」

あ〜、こっちのタイトルにすれば良かった。


東京は明日からサンシャイン劇場です!!やりますよ!!

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