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支援への取り組み

きたスマイルプロジェクト - 東北3県コラボ企画による産業復興支援

第3弾 酒蔵杜氏せっけん【福島県・プリマリア】

きたスマイルプロジェクト(2011年8月10日〜2012年6月30日)の収益金 合計633,997円は、「CUE東日本大震災義援金」として寄付させて頂きました。
ご協力ありがとうございました。

▼インデックス プロジェクト概要

▼アーカイブ 第1弾「CUEどら」東北版 “ずんだCUEどら”【宮城県・井ヶ田製茶(株)】
第2弾 「いかのキューちゃん」せんべい【岩手県・(有)すがた】
第3弾 「酒蔵杜氏せっけん」【福島県・手作りせっけん プリマリア】

スマイル=笑顔には、人を幸せにする不思議な力があると信じています。
北国に住むものどうしが手を取り合って、とびきりのスマイルを送ります。そして、一人でも多くの方がスマイルになれるように!

「きたスマイルプロジェクト」ではクリエイティブオフィスキューを応援してくださるファンの皆さまと一体になって、東北の復興の応援をする企画として、東日本大震災で特に被害の大きかった地域(岩手県、宮城県、福島県)3県の地域産品とCUEとのコラボ商品を発売します。

第1弾「ずんだCUEどら」(宮城)アーカイブはこちら
第2弾「いかのキューちゃん」せんべい(岩手)アーカイブはこちら

「きたスマイルプロジェクト」第3弾は、福島県。
手作りせっけん「プリマリア」様のご協力をいただき、「酒蔵杜氏せっけん」(酒粕を配合)を限定販売します。
今回は、「きたスマイルプロジェクト」のロゴマークをあしらったオリジナル仕様でお届けします。

「きたスマイルプロジェクト」の収益はすべて、被災地へ寄付させていただきます。また、東北の地域産品を販売することにより、被災地の産業復興と雇用創出を応援します。

手作りせっけん「プリマリア」DATA 2006年の創業以来、国産こめ油をベースにした、合成着色料・保存料・合成界面活性剤などを含まないオーガニックな無添加手作りせっけんを製造・販売。素材にこだわり、手間ひまかけてコールドプロセス製法で作られた安心・安全なせっけんは、使用後24時間で水と二酸化炭素に分解されて自然に還るのが特徴の一つ。人と地球にやさしいせっけんと、好評を得ています。「プリマリア」とは、スペイン語で“小さな学校”という意味。手作りせっけんから、いろいろなものを少しずつ発信していこうという思いが込められています。
【ホームページ】http://www.primaria.jp/

「酒蔵杜氏せっけん」 商品ご予約受付は終了いたしました。

特集記事:小橋亜樹、「プリマリア」訪問

一つのせっけんに、さまざまな思いを込めて

東日本大震災から1年が過ぎた2012年3月15日。小橋亜樹が小雪舞う早春の福島空港へ降り立ちました。前日は、北海道から関東にかけてマグニチュード6クラスの地震が連続して発生。北海道内の津波注意報発表と、津波の観測は震災当日以来ということで、1年前の緊張がよみがえった方も多いかもしれません。

「プリマリア」では、代表の岡野和子さんと鈴木真智子さんの二人三脚で手作りせっけんの製造・販売を手がけています。訪ねた仕事場の棚には、熟成中のせっけんがズラリ。多種多様なせっけんを見た小橋がひと言。「最近、頬のあたりがかゆいんですけど、どれがおすすめですか?」

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2011年3月11日14時46分。当時は郡山市大槻町にあった「プリマリア」の仕事場に、鈴木さん一人という時に地震が起きました。せっけんが並ぶ棚を必死で押さえたものの、なかなか収まらない激しい揺れに怖くなり一旦外へ避難。近くの竹やぶの地面が大きく波打つ光景を目の当たりにし、思わず涙が出たそうです。休日だった岡野さんは車で信号待ち中に大きな揺れを感じ、今にも自分に向かって折れてきそうな信号機に恐怖を覚えたと言います。
「何をしていいか分からないので、休まずに与えられたことをとにかくやっていくしかない。少なくとも人に迷惑をかけず、自分自身で立っていけるように」(岡野さん)との思いで、3月下旬には営業を再開。その後、放射能の影響を考え、5月に現在の場所(郡山市安積町)に移転を決断されたそうです。
あれから1年。

岡野「本当にあっという間でしたね。地震と予想外の原発事故によって、失ったものも多かったですけど、得たものもものすごく多かったように思います。真実を見る目を養わなくてはならないというか、正しい情報を見極める力と正しい判断力を身に付けなくてはいけないと気付かされました。改めて弱い立場の人の気持ちが理解できた気がします。」

小橋「何かを無くして、分かることもあるんですね」

岡野「今は、みんなが放射能の影響を意識して敏感になっています。そんな時期だからこそ、例えば添加物や農薬の影響についても同じように考えることができたら、福島県は日本一健康で安全な県になれるんじゃないでしょうか」

小橋「みんなで考えることが必要ですね」

岡野「想像つかないことが起きたとしても、それを楽しむことができれば前に進む原動力になります。さらに何より力になるのが、『このせっけんと出会って良かった』と言ってくださるお客様の後押し。年齢に関係なく、自分がやりたいことにチャレンジし続けるという気持ちを、このせっけんに込めています」

小橋「最近、夢をあきらめかけている私の後輩に、プリマリアさんのせっけんをプレゼントしたいと思います」

岡野「よく乗り越えられない試練はないと聞きますが、本当にそう。何事にも意味がある。いいことがあれば、次に悪いことがある。悪いことがあれば、次はいいことがある。人生はずっとそれの繰り返し」

小橋「後輩に、よく言っておきます。あきらめんなって。でも、いざ自分に悪いことがあると、そのことを忘れちゃうんですよね。それで、後からまた気付く」

岡野「今はすべてのことに対して、ありがとうと思って生きています」

余談ですが、お話を伺っている最中、女性に年齢を聞くのは失礼と思いながらも気になって尋ねてみると、岡野さんが60歳、鈴木さんが39歳との答え。あまりの美魔女ぶりに小橋曰く、「今年一番びっくりした!」。

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素材にこだわり、手間ひまかけた丁寧な仕事が信条

毎日使うものだからこそ、安心・安全でなくてはならないというのが基本姿勢です。そこで、せっけんのベースとなる素材に選んだのは、国産こめ油。日本の農業を応援したいとの思いも込めて、東北地方の米を主原料とする良質なこめ油を使用しています。こめ油と組み合わせる他の素材も、信頼のおける生産者のものを中心にチョイス。中でも、酒蔵杜氏せっけん、桑せっけん、桃せっけん、きゅうりせっけんは福島県産の安全確認された材料を使用しています。そして、「お客様の肌の状態などを聞きながら、フェイス・トゥ・フェイスの販売」を心がけています。
プリマリアの手作りせっけんは、大きく分けて「化粧せっけん」「雑貨せっけん」の2種類。薬事法の「化粧品」に該当する化粧せっけんは、埼玉県の事業者に委託していますが、どちらもコールドプロセス製法で一つ一つ丁寧に作られています。

『コールドプロセス製法』とは? 精製水と水酸化ナトリウムを混ぜる→化学反応を落ち着かせた後、こめ油をベースとしたオイルを加え、約1時間かくはん→とろみが出たところで、型に流し込む→固まったら型から切り出し、1〜2か月間熟成
非常に手間ひまかかる製法ですが、保湿成分のグリセリンがたくさん含まれているなど、肌に優しい良質のせっけんを作ることができます。せっけん作り体験をさせていただいたところ、大きな泡立て器を使う長時間のかくはん作業はまさしく体力勝負で、「ここ5年間で一番、二の腕を使いました(笑)」と小橋。

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「福島」印の酒粕を配合『酒蔵杜氏せっけん』とコラボ

昔から、日本酒造りに携わる杜氏の手はきれいと言われています。酒粕はアミノ酸や酵母を豊富に含んでおり、今回、「きたスマイルプロジェクト」コラボ商品としてお届けする「酒蔵杜氏せっけん」には美白や保湿、肌のきめを整える効果が期待されます。
福島県は日本有数の米どころであると同時に、日本酒造りも盛んな地域。「酒蔵杜氏せっけん」は、県内にある「大木代吉本店」「会津末廣酒造」「仁井田本家」という3軒の酒蔵の酒粕を使用しています。いずれも、早くから有機栽培米や無(減)農薬米など原料米、仕込み水に対して、並々ならぬこだわりを持って酒造りに取り組んでいる酒蔵です。そのうち、郡山近郊の2軒を訪ねました。
※3軒の酒蔵すべて放射能検査を問題なくクリアしています。

「大木代吉本店」(1865年創業)は「自然郷」ブランド、そして料理酒「こんにちは料理酒」で知られる酒蔵。震災後も酒造りは無事続けられていますが、蔵の倒壊など大きな被害を受け、1年経ってようやく修復計画のめどが立ったところだと言います。
そもそも酒粕は、日本酒を造る工程で、もろみを搾った際にできる副産物。「もろみの中の20〜25%が粕になって、残りが日本酒になります。純米酒の粕は特に栄養価が高い。アルコール分は8%ですから、ビールより高いんです」と話すのは4代目当主の大木代吉さん。「食べてみますか?」の言葉に甘えて、搾りたての酒粕をいただいてみると…「おいしい!香りが良くて、後味もいいですね」「網で焼いて醤油を付けて食べると、おいしいですよ」「わー、それはぜひ試してみたいです。酒粕をそのまま食べて、初めておいしいって思いました」

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農薬や化学肥料を一切使わない自然米で仕込むロハスな酒造りを目指すのは「仁井田本家」(1711年創業)。自社田や契約農家で栽培する自然米だけを使用した代表ブランド「金寳(きんぽう)自然酒」は、国内の“自然酒”の先駆けで、1967年から醸造・販売を行っています。

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岡野「酒粕を使わせていただいている酒蔵の皆さんは、本当に頭が下がる仕事を長年やり続けている方ばかりです。学ぶことがたくさんあります」

小橋「『酒蔵杜氏せっけん』には、こだわりの素材が凝縮されているんですね」

岡野「地域のために頑張っていらっしゃる方との出会いは、明日への原動力になります」

小橋「今回、私が福島で出会った人は、皆さん温かくて元気でした。短い時間でしたが、お話を伺う中で何事に対しても前向きでいることの大切さを教えていただきました。プリマリアさんのせっけんには、実際に作っている岡野さんや鈴木さんをはじめ、酒粕など素材の生産者の皆さんといったいろいろな方の顔が見えますね。私も、一つのせっけんに込められた思いを、買ってくださる方へ伝える橋渡し役になれたらいいなと思います」

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お届けする商品は「きたスマイルプロジェクト」のロゴ仕様となります。

こぼれ話 in 福島 写真を見ると、小橋の服が2種類あることにお気付きでしょうか。実は北海道から福島へ向かう機内で、アイラインの液を服にこぼしてしまうというハプニングが発生。「プリマリア」に到着早々、ダメもとでシミ抜きを相談したところ、「これなら、せっけんで落ちますよ」とあっさり。さっそく、人気商品の桑せっけんでもみ洗いすると、シミは跡形もなく消え、これにはThank CUEショッピングのキャシー小橋もびっくり。その服が乾くまで、別の服をお借りしたというわけです。

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「酒蔵杜氏せっけん」 商品ご予約受付は終了いたしました。

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